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CHAPTER 5 文の骨組み 読む目安 約10分 / ⚡暗記ボックス 3

文の骨組み|第5章 動詞の現在形 — 規則動詞・主要な不規則動詞と近接時制

この章の狙い

要点: 活用は覚える量が多いように見えるが、型は3つしかなく、しかも音では6つのうち4つが同じになることが多い。書いて覚えるより、声に出して型ごと入れるほうが速い。

フランス語の動詞は主語に応じて6つの形を持つ。辞書に載っているのは活用していない形(不定形)なので、辞書を引くには活用形から不定形を逆算できる必要がある。逆に、文を作るには不定形から活用形を作れる必要がある。この章で両方向を通す。

近接未来と近接過去もここで扱う。新しい時制を覚えずに、現在形だけで「これから〜する」「〜したところだ」が言えるようになるからである。

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動詞は3つの群に分ける

⊳ この節の問題を解く(1問・1枚)

不定形の語末で分類する。

不定形の語末
第1群 -er 全動詞の約9割 parler、aimer、travailler
第2群 -ir(nous で -issons になるもの) 約300語 finir、choisir、réussir
第3群 それ以外 数十語だが頻出 aller、venir、faire、prendre

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  • 📘 不定形:活用していない動詞の形。辞書の見出しになる形で、原形ともいう。
  • 📘 語幹(ごかん):活用しても変わらない部分。parler なら parl-。ここに語尾が付く。

新しい動詞は第1群として作られるので、第1群の型を覚えると、知らない動詞にも対応できる。téléphoner、cliquer のような語も同じ型である。

⚠️ 群の見分けでやりがちな間違い

  • -ir で終われば第2群だと考える。partir、venir、ouvrir は第3群である。見分けるには nous の形が -issons になるかを確認する。
  • aller を第1群だと考える。-er で終わるが完全に不規則で、第3群に入る。

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第1群規則動詞(-er)

⊳ この節の問題を解く(4問・2枚)

parler(話す)で型を見る。

主語
je parle [paʁl]
tu parles [paʁl]
il / elle / on parle [paʁl]
nous parlons [paʁlɔ̃]
vous parlez [paʁle]
ils / elles parlent [paʁl]

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parler の6つの形は、音では3種類にしかならない 同じ音 [paʁl] je parle tu parles il parle ils parlent 綴りだけが違う。語尾は音にならない [paʁlɔ̃] nous parlons [paʁle] vous parlez だから聞き取りでは、動詞ではなく主語で人称を判断する。 綴りが変わる型(mangeons/commençons)でも、 vous は形を変えない。 第2群は nous・vous・ils に -iss- が入る。
第1群動詞は音が3つしかない

第1群は音では3種類しかない

  • je・tu・il・ils の4つはすべて同じ音。綴りだけが違う。
  • 違う音になるのは nousvous だけ。
  • つまり聞き取りでは、動詞ではなく主語で人称を判断する

綴りが少し変わるものがある。発音を保つための調整なので、理由が分かれば覚えやすい。

変化
-ger nous で e を入れる manger → nous mangeons(g を [ʒ] のまま保つ)
-cer nous で ç にする commencer → nous commençons(c を [s] のまま保つ)
-e_er 語幹の e が è になる acheter → j'achète(nous achetons はそのまま)
-é_er 語幹の é が è になる préférer → je préfère
-eler, -eter 子音を重ねる appeler → j'appelle、jeter → je jette

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変化するのは je・tu・il・ils の4つで、nous と vous は変わらない。第2章の規則がそのまま効いている(mangeons の e がないと、g が a の前で [ɡ] になってしまう)。

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第2群規則動詞(-ir)

⊳ この節の問題を解く(1問・1枚)

finir(終える)で型を見る。nous・vous・ils に -iss- が入るのが特徴である。

主語
je finis
tu finis
il / elle / on finit
nous finissons
vous finissez
ils / elles finissent

この型に入る主な動詞は次のとおりで、多くが形容詞から作られている

動詞 意味 もとの形容詞
finir 終える
choisir 選ぶ
réussir 成功する
réfléchir よく考える
grandir 大きくなる grand
grossir 太る gros
maigrir やせる maigre
rougir 赤くなる rouge

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第3群 — 頻出の不規則動詞

⊳ この節の問題を解く(4問・5枚)

数は少ないが、使用頻度は圧倒的に高い。まず7語を音で入れる。

不定形 je tu il nous vous ils
aller(行く) vais vas va allons allez vont
venir(来る) viens viens vient venons venez viennent
faire(する) fais fais fait faisons faites font
prendre(取る) prends prends prend prenons prenez prennent
pouvoir(できる) peux peux peut pouvons pouvez peuvent
vouloir(したい) veux veux veut voulons voulez veulent
devoir(ねばならない) dois dois doit devons devez doivent

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faire の nous faisons は [fəzɔ̃] と読む。綴りは ai だが [ɛ] ではない。この語だけの例外なので、音で覚える。

次の7語も、読解では必ず出る。

不定形 je nous ils
savoir(知っている) sais savons savent
voir(見る) vois voyons voient
partir(出発する) pars partons partent
mettre(置く) mets mettons mettent
dire(言う) dis disons dites
lire(読む) lis lisons lisent
écrire(書く) écris écrivons écrivent

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vous の形が -ez にならない3語

  • vous êtes(être)/ vous faites(faire)/ vous dites(dire)
  • この3つだけなので、まとめて覚えてしまう。

pouvoir・vouloir・devoir は、後ろに不定形をそのまま置く

意味
Je peux venir. 私は来られる。
Je veux venir. 私は来たい。
Je dois venir. 私は来なければならない。

否定にするときは、ne … pas が活用した動詞をはさむ。Je ne peux pas venir. であって、不定形をはさむのではない。

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活用を身につける回し方

⊳ この節の問題を解く(2問・1枚)

活用は理解ではなく自動化である。読んで納得しても、口から出てこなければ授業では使えない。

1日15分の回し方

  • 声に出す。 書くより速く、音の型(第1群は3種類)が身につく。
  • 6つを1セットで、順番どおりに。 je から ils まで通しで言う。順番が固定されると、必要な形が取り出しやすくなる。
  • 不定形 → 活用活用 → 不定形の両方向をやる。読解で要るのは後者である。
  • 間違えたものだけを翌日に回す。 一問一答の「あやふや」がそのまま翌日の教材になる。

⚠️ 活用の練習でやりがちな失敗

  • 表を眺めて覚えたつもりになる。再生できるかを毎回試す。
  • 書く練習だけをする。音の型が入らないので、聞き取りで使えない。
  • 全部の動詞を同時に始める。まず être・avoir と上の7語に絞る。

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近接未来と近接過去

⊳ この節の問題を解く(3問・2枚)

aller と venir を覚えると、その場で2つの表現が使えるようになる。

意味
aller + 不定形 これから〜する(近接未来) Je vais partir.(もう出発する)
venir de + 不定形 〜したところだ(近接過去) Je viens de partir.(出発したところだ)

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  • 📘 近接未来:aller の現在形に不定形を続けて、これから起きることを表す形。
  • 📘 近接過去:venir de に不定形を続けて、たった今終わったことを表す形。

否定は、活用している aller・venir をはさむ

肯定 否定
Je vais partir. Je ne vais pas partir.
Je viens de partir. Je ne viens pas de partir.

近接未来は、話し言葉では単純未来(第13章)よりよく使われる。近い先のことなら、まずこちらで言えれば足りる。

⚠️ 近接時制の間違い

  • aller を「行く」の意味に取ってしまう。Je vais manger. は「食べに行く」ではなく「これから食べる」。
  • venir de の de を落とす。de がないと「来る」の意味になる(Je viens manger. は「食べに来る」)。
  • 不定形を活用させる。後ろは必ず不定形のままである。

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読む・聴く

この章の文法だけで書いた文を音にする。以下は本教材で作成した例文である。

フランス語 意味 確認する点
Je travaille tous les jours. 私は毎日勉強している。 第1群、je の形
Nous commençons à huit heures. 私たちは8時に始める。 -cer の nous
Je choisis le plus difficile. 私はいちばん難しいものを選ぶ。 第2群
Elle fait du sport le matin. 彼女は朝にスポーツをする。 faire、部分冠詞
Je ne peux pas venir aujourd'hui. 今日は行けません。 pouvoir の否定、後ろは不定形
Je vais lire ce livre ce soir. 今夜この本を読むつもりだ。 近接未来
Il vient de finir son travail. 彼は仕事を終えたところだ。 近接過去
La discipline commence par les petites choses. 規律は小さなことから始まる。 第1群、総称の定冠詞

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音読するときは、第1群の je・tu・il・ils を続けて言って、音が同じであることを耳で確かめる。綴りの違いを目で追うのではなく、音の型として入れる。

第5章の通過チェック

  • 3つの群の分け方と、第2群の見分け方を言える
  • 第1群の活用を、音では3種類しかないと説明できる
  • mangeons と commençons で綴りが変わる理由を言える
  • aller・venir・faire・prendre・pouvoir・vouloir・devoir を6形すべて言える
  • vous の形が -ez にならない3語を言える
  • 近接未来と近接過去を作り、否定にできる

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次章へ

主語と動詞で文の骨組みができた。次章では、その文に形容詞を足す。フランス語の形容詞は名詞の性と数に合わせて形が変わり、しかも置く位置が名詞の後ろになったり前になったりする

位置によって意味が変わる形容詞もあり、そこは読解で効いてくる。あわせて比較級・最上級までを1つの章にまとめる。

読了の記録はこの端末の中だけに残ります。

📗 読み終えたら、この章の問題で理解を確かめましょう。

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