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作家の生涯・書簡・草稿・時代背景といった外側の事実から、作品を説明しようとする批評のこと。19世紀後半に大学の研究として制度化された。
作品を読んで受けた印象を、書き手自身の言葉で語る批評のこと。実証的な方法への反発として、19世紀末に力を持った。
作品を、作者の意図や社会的な背景からではなく、そこで用いられている手法の体系として分析する立場のこと。1910年代のロシアで始まり、1960年代のフランスに大きな影響を与えた。
見慣れたものを、あたかも初めて見るかのように提示する技法のこと。説明を省く、視点をずらす、名を伏せるといった形を取る。
語の選択・構文・音の配置といった言語の細部を分析する分野のこと。形式への注目と近いが、言語学寄りの方法を取る。
物語を、内容ではなく構造として分析する立場のこと。何が語られたかではなく、どういう仕組みで物語が成り立っているかを扱う。
物語の進行に対して、ある行為が果たす働きのこと。「誰が」ではなく「何をしたか」で数える。
物語の中で果たされる役割の型のこと。1人の人物が複数の役割を兼ねることも、複数の人物が1つの役割を分担することもある。
語られている出来事そのもの。時系列に並べたときの筋にあたる。
実際に書かれたテクスト。順序も速度も、物語内容とは違いうる。
語るという行為そのもの。誰が、いつ、誰に向かって語っているか。
語っている存在。作者とは区別する(07の領域)。
出来事が、誰の知覚と知識を通して提示されているか。語り手が誰かということとは別の問いにあたる。
語り手の述べることを、そのまま受け取れない場合の語り手のこと。テクストの中に、語り手の言葉を疑わせる手がかりがある。
作品に繰り返し現れるイメージ・感覚・関係を集め、その作家の世界の捉え方を再構成しようとする批評のこと。テマティック批評とも呼ばれる。
同じ形の出来事・言葉・関係が、説明なしに繰り返されること。説明されないことが要点にあたる。
ある対象への感情が、別の対象に移されて現れること。
複数の要素が1つのイメージに重なること。
語られるべきなのに語られない部分。沈黙・省略・話題の転換として現れる。
文学作品を、それが書かれ読まれた社会の条件との関係で分析する立場の総称。マルクス主義の系譜のものと、そうでないものがある。
この文脈では、人々が自分の生活条件と結ぶ想像上の関係を指す(04の領域)。誤った考えという意味ではない。
作家・出版社・批評家・読者が、位置と評価をめぐって競い合う空間のこと。作品を、その空間の中の1つの位置取りとして見る。
作品が社会をそのまま映しているとする考え方のこと。社会批評の中でも、最も批判されてきた形にあたる。
言語以外のもの——衣服・食事・広告・作法など——を、意味を運ぶ体系として分析する方法のこと(04の領域)。
どんなテクストも、他のテクストの引用と変形の場であるという考え方。影響関係とは違う。
作品の意味を、テクストの性質だけでなく、読者の読む行為との関係で捉える立場のこと。読者の反応そのものを分析の対象にする。
ある時代の読者が、ジャンル・形式・主題について持っている前提の総体のこと。作品はこの地平に対して位置を取る。
テクストが依拠している対立の一方が優位に置かれていることを示し、その優位が、そのテクスト自身の記述によって崩れることを内側から示す手続きのこと。
テクストの中に、どちらとも決められない箇所があること。曖昧さ一般ではなく、決定を妨げる仕組みがテクストの側にあることを指す。
ある文化の中で、読み継がれ、教えられ、価値が確立したとされる作品の集合のこと。
作品の種類を分ける枠組み。悲劇・喜劇・小説・詩・随筆など。
植民地支配とその後の状況を踏まえて、テクストが誰の視点から書かれ、誰をどう描いているかを分析する立場のこと。
ある集団を、基準となる側に対して「その他」として構成する働きのこと(04の領域)。
高級とされる芸術に限らず、日常の文化的な実践を分析の対象にする立場のこと。何を分析してよいかという境界そのものを問い直す。
ある作品を、別の媒体や別の設定に作り変えること。映画化・舞台化・翻訳・書き換えを含む。
草稿・メモ・下書きを材料に、作品が書かれていく過程そのものを研究する方法のこと。
刊行された本文に先立つ、あらゆる書きもののこと。構想メモ、人物表、年表、下書き、校正刷りへの書き込み。
読む・理解する・想像するという行為を、認知の仕組みの側から説明しようとする方向のこと。
感情として意識される前の、身体的な反応や強度のこと。意味と区別して扱われる。
大量のテクストを電子的に処理し、語の頻度・共起・分布を統計的に分析する方法のこと。