🧭全体地図📘研究法
QUICK REFERENCE 手が止まったとき、ここから引く

作法早見表

書いている途中に引くための1枚。通読しなくてよい。

場面から章を引く

いま困っていること 開く章
何を書けばいいか分からない 第2章(問いを立てる)
資料が見つからない 第3章(資料を探す)
先行研究をどこまで読むか 第4章(先行研究を読む)
どの版を使えばいいか 第5章(版と本文)
引用の書き方が分からない 第6章(引用と注)
参考文献の書式が分からない 第7章(参考文献一覧)
構成が決まらない 第8章(レポートを組み立てる)
卒論の日程が不安 第9章(卒業論文)
文が論文らしくならない 第10章(日本語で書く)
作品を前にして何を見ればいいか 第11章(精読)
語りをどう分析するか 第12章(語りを分析する)
比喩を見つけたが何を言えばいいか 第13章(修辞)
詩が課題に出た 第14章 →第15章 →第16章
音節が数えられない 第15章(音節を数える)
押韻の判定ができない 第16章(押韻)
行の内部の切れ目を見たい 第17章(リズムと切れ目)
ソネットかどうか判定したい 第18章(定型詩の形)
定型に見えない詩を扱う 第19章(定型が外れる)
発表がある/引用の範囲に迷う 第20章(発表と倫理)

レポートを書く順序

すること
1 問いを1行にする 2
2 先行研究を3〜5本読み、カードを作る 3・4
3 使う版を決めて明記する 5
4 本文を読み、根拠を集める(数える・比べる) 11〜13
5 見出しを立て、本論を書く 8
6 序論と結論を書く 8
7 推敲を5回する 10
8 注と参考文献を整える 6・7

← 横に動かして読めます →

詩を前にしたときの7手順

すること
1 声に出して2回読む 14
2 行数と詩節の分かれ方を数える 14
3 音節を数える。全行同じかを確かめる 15
4 行末の語を書き出し、質・性・配列を判定する 16
5 中間休止とまたがりを見る 17
6 定型かどうかを判定する 18
7 語彙・比喩・主題を見る 11・13

← 横に動かして読めます →

1から6は数えられる。7に入る前に6つを終えておくと、意味の分析が根拠を持つ。

音節の数え方(無音のe)

語末のeの位置 扱い
次の語が子音で始まる 数える
次の語が母音・無音のhで始まる 数えない(エリジョン)
詩句の末尾 数えない

動詞の三人称複数の語尾 -ent も同じ扱い。 合わないときは、まず行末を確認する。

詩型と切れ目

音節数 名前 中間休止
8 八音節 なし
10 十音節 4音節目のあと(4+6)
12 アレクサンドラン 6音節目のあと(6+6)
12(ロマン派) 三分割 4+4+4

← 横に動かして読めます →

押韻の判定

見るもの 区分
貧しい韻(音1つ)/十分な韻(2つ)/豊かな韻(3つ以上)
女性韻(行末が無音のe)/男性韻(それ以外)。交互に現れる
配列 平韻 AABB/交差韻 ABAB/抱擁韻 ABBA

ソネット=14行(4-4-3-3)。四行連は ABBA を2回、三行連は CCD EED または CCD EDE。

語りを判定する

問い 選択肢
話法は 直接/間接/自由間接
焦点化は ゼロ(全知)/内的/外的
時間は 順序(回想・予告)/速さ(要約・場面)/頻度
途中で変わるか 変わる箇所が、分析すべき箇所

引用と注の型

場面 書き方
短い引用 本文中に「 」で入れる
長い引用(2行以上) 改行し、前後に空行、全体を一段下げる。括弧は付けない
省略 […]
補足 〔 〕
強調 傍点か太字+「強調は引用者による」
2回目以降 最初の注で宣言し、以降は本文中に(123)だけ
詩(3行以内) 本文中に入れ、行の区切りを斜線で示す

書式の型

種類
日本語・単行本 著者名『書名』出版社、刊行年。
日本語・訳書 原著者名『書名』訳者名訳、出版社、刊行年。
日本語・論文 著者名「論文名」『掲載誌名』巻号、刊行年、開始頁–終了頁。
仏語・単行本 姓, 名, 書名, 刊行地, 出版社, coll. « 叢書名 », 刊行年.
仏語・論文 姓, 名, « 論文名 », 雑誌名, 巻号, 刊行年, p. 開始–終了.
ウェブ 著者名「題名」サイト名、URL(閲覧日)。

coll.=叢書名/dir.=編者/éd.=校訂者または版/trad.=訳者

避ける表現と、その代わり

避ける 代わりに
〜と思う 〜と考えられる/〜と言える
〜ではないだろうか 〜である
非常に/かなり 数を示す(「◯箇所のうち◯箇所で」)
明らかに/言うまでもなく 根拠を書く
筆者は感動した 書かない

提出前チェック

全20章の見出し

導入 第1章 全体地図 — 文学研究とは何をすることか

項目 本文へ
この章の狙い 開く
文学研究の3つの層 開く
感想文・紹介・論文の違い 開く
「新しい」とは何か 開く
この教材の地図 開く
4年間の見取り図 開く
何を成果とみなすか 開く
授業のどの場面で使うか 開く
10の領域の中での位置 開く
次章へ 開く

作法 第2章 問いを立てる — テーマから問いへ

項目 本文へ
この章の狙い 開く
テーマと問いの違い 開く
テーマを問いに変える5つの型 開く
悪い問いと、その直し方 開く
問いを見つける手順 開く
問いを絞る 開く
作業仮説を立てる 開く
問いを1行で言えるようにする 開く
問いの実例 — 10の作品から 開く
問いから作業へ 開く
次章へ 開く

作法 第3章 資料を探す — 図書館とデータベース

項目 本文へ
この章の狙い 開く
何を探しているのかを先に決める 開く
大学の図書館から始める 開く
日本語の論文を探す 開く
フランス語・英語の論文を探す 開く
電子テクストを使う 開く
事実を確かめる 開く
手に入らないときの3つの道 開く
探した記録を残す 開く
探し始めてから1時間の動き方 開く
検索してもうまく出ないとき 開く
主題語のフランス語 開く
次章へ 開く

作法 第4章 先行研究を読む — 何を、どこまで

項目 本文へ
この章の狙い 開く
なぜ読むのか 開く
どこまで読めば十分か 開く
1本の論文をどう読むか 開く
文献カードの形 開く
研究史をどう書くか 開く
批判の作法 開く
読む時間の配分 開く
1本を読んでカードにする — 実演 開く
読む文献の集め方 — 芋づるの手順 開く
日本語の研究が少ないとき 開く
次章へ 開く

作法 第5章 版と本文 — どのテクストを使うか

項目 本文へ
この章の狙い 開く
なぜ本文が1つに決まらないのか 開く
版の種類 開く
草稿を扱う 開く
邦訳を使うとき 開く
版を明記する 開く
作品ごとの版の事情 開く
翻訳を比べる — 実際の手順 開く
次章へ 開く

作法 第6章 引用と注 — 書式と作法

項目 本文へ
この章の狙い 開く
引用の2つの形 開く
引用の中に手を加えるとき 開く
フランス語を引用するとき 開く
注をどう付けるか 開く
2回目以降の出典の書き方 開く
孫引きの禁止 開く
どこまで出典を示すか 開く
引用を論に組み込む 開く
詩を引用するとき 開く
出典表記を軽くする工夫 開く
次章へ 開く

作法 第7章 参考文献一覧 — フランス語文献の書き方

項目 本文へ
この章の狙い 開く
何を書くか — 5つの必須項目 開く
日本語文献の型 開く
フランス語文献の型 開く
ウェブ資料の型 開く
並べ方 開く
よくある間違い 開く
一覧の実際の形 開く
句読点の使い分け 開く
提出前の突き合わせ 開く
次章へ 開く

作法 第8章 レポートを組み立てる — 構成と段落

項目 本文へ
この章の狙い 開く
全体の配分 開く
序論に書く4つ 開く
本論をどう並べるか 開く
段落の作り方 開く
結論に書くこと・書かないこと 開く
フランス式の型との違い 開く
書き始められないとき 開く
見出しを立てる 開く
4,000字の設計例 開く
締切から逆算する 開く
次章へ 開く

作法 第9章 卒業論文 — 計画から提出まで

項目 本文へ
この章の狙い 開く
全体の日程 開く
テーマの決め方 開く
章立ての作り方 開く
2万字をどう書くか 開く
詰まったときの対処 開く
提出前チェックリスト 開く
口頭試問 開く
中間発表の準備 開く
章と章をつなぐ 開く
分量が足りないとき/多すぎるとき 開く
次章へ 開く

作法 第10章 日本語で書く — 論文の文体

項目 本文へ
この章の狙い 開く
「だ・である」体で書く 開く
一文を短くする 開く
避ける表現 開く
断定と留保を使い分ける 開く
接続詞を正しく使う 開く
用語を統一する 開く
推敲の手順 開く
主語と述語を近づける 開く
段落の1文目を並べて読む 開く
用語の統一を機械的に確かめる 開く
数を示す書き方 開く
次章へ 開く

分析 第11章 精読 — 一つの断章を読み尽くす

項目 本文へ
この章の狙い 開く
精読の6段階 開く
観察の一覧 開く
観察を解釈につなぐ 開く
精読の実際 — 詩の一節で 開く
やってはいけないこと 開く
散文で精読する — 手順を当てる 開く
20〜40分の発表にする 開く
精読と論文の関係 開く
次章へ 開く

分析 第12章 語りを分析する — 話法・視点・時間

項目 本文へ
この章の狙い 開く
語り手と作者を分ける 開く
話法の3つ 開く
視点(焦点化)の3つ 開く
時間の3つ 開く
3つを組み合わせて判定する 開く
判定してみる — 短い場面で 開く
時制から語りを読む 開く
分析を1段落にする — 型 開く
次章へ 開く

分析 第13章 修辞 — 比喩と文彩を見分ける

項目 本文へ
この章の狙い 開く
比喩の4つ 開く
対比と逆説 開く
反復 開く
強調と抑制 開く
語順と構文 開く
見つけたあと何を言うか 開く
比喩の体系を作る 開く
フランス語で修辞を見るとき 開く
名前が分からないとき 開く
次章へ 開く

詩法 第14章 詩を読む前に — フランス詩の枠組み

項目 本文へ
この章の狙い 開く
なぜ音節数なのか 開く
3つの単位 開く
主な詩型 開く
詩節の型 開く
印刷された詩を見る 開く
分析の4層 開く
声に出す 開く
授業で詩が出たときの動き方 開く
詩集をどう読むか 開く
詩の用語の対応 開く
次章へ 開く

詩法 第15章 音節を数える — 詩句と無音の e

項目 本文へ
この章の狙い 開く
基本の原則 開く
無音の e の3つの規則 開く
数えてみる(1)— アレクサンドラン 開く
数えてみる(2)— エリジョンが2回 開く
数えてみる(3)— 短い詩句 開く
二重母音を割るか割らないか 開く
母音の衝突 開く
数え間違いを防ぐ 開く
語中の e と、その他の注意 開く
3種類の詩型を数え分ける 開く
数えた結果を記録する 開く
次章へ 開く

詩法 第16章 押韻 — 韻の質・性・配列

項目 本文へ
この章の狙い 開く
韻とは何か 開く
質 — 韻の濃さ 開く
性 — e で終わるかどうか 開く
配列 — どの順に並ぶか 開く
実際に見る — ボードレール「アホウドリ」 開く
韻以外の音の反復 開く
分析の手順 開く
押韻表を作る — 実際の形 開く
韻を意味と結ぶ 開く
押韻がない詩 開く
次章へ 開く

詩法 第17章 リズムと切れ目 — 詩句の内部構造

項目 本文へ
この章の狙い 開く
中間休止 開く
小さな切れ目 開く
規則が破られるとき 開く
行をまたぐ 開く
リズムの分析をレポートにする 開く
十音節と八音節の切れ目 開く
中間休止が置けない形 開く
リズムを表にする 開く
次章へ 開く

詩法 第18章 定型詩の形 — ソネットとその周辺

項目 本文へ
この章の狙い 開く
ソネットの形 開く
転換 開く
実際に見る — デュ・ベレーの四行連 開く
ソネット以外の定型 開く
演劇の詩句 開く
定型を判定する手順 開く
ソネットを分析する — 手順 開く
最終行の重み 開く
定型を守ることの意味 開く
次章へ 開く

詩法 第19章 定型が外れる — 自由詩と散文詩

項目 本文へ
この章の狙い 開く
3つの段階 開く
緩めた定型 開く
自由詩 開く
散文詩 開く
ページの上の配置 開く
「外れている」を論にする 開く
詩法編のまとめ 開く
自由詩を実際に分析する 開く
散文詩と散文の違い 開く
20世紀以降の詩をどう扱うか 開く
次章へ 開く

仕上げ 第20章 発表と倫理 — 口頭発表・研究倫理・生成AI

項目 本文へ
この章の狙い 開く
口頭発表の準備 開く
質疑への答え方 開く
盗用とは何か 開く
どこまでが「一般的な知識」か 開く
生成人工知能をどう扱うか 開く
研究ノートを残す 開く
この教材を終えて 開く
発表資料の作り方 開く
議論に参加する 開く
情報を扱うときの原則 開く
卒業後にも残るもの 開く
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