案内|第5章 4つの教材の中身 — 01語学・02文学史・10作品・07方法
この章の狙い
要点: 作品を読んで書くために、直接使う4つである。
それぞれ何章あって、何が書いてあり、何が書いていないか。この章で目次の代わりになる。
01|フランス語 — 26章
通読するもの。1年次の中心にあたる。
| 範囲 | 章 | 中身 |
|---|---|---|
| 音と形 | 2〜3 | 発音と綴り字、名詞と冠詞 |
| 基本の文 | 4〜8 | être と avoir、動詞の現在形、形容詞、前置詞と数 |
| 代名詞 | 9〜10 | 補語人称代名詞、y と en、命令法、代名動詞 |
| 過去と未来 | 11〜13 | 複合過去、半過去、単純未来 |
| 複文 | 14〜18 | 関係代名詞、条件法、接続法、分詞、話法 |
| 文学のための語学 | 19〜20 | 単純過去と文語の形、フランス語史と辞書 |
| 語彙 | 21〜26 | CEFR別の単語帳(A1・A2・B1・B2)と語法・熟語 |
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⚡ どう使うか
- 1年次に2〜18を通す。
- 19章は、原文で文学を読む直前に開く。単純過去を知らないと物語の地の文が読めない。
- 21〜26は毎日少しずつ。通読するものではなく、回すもの。
- 早見表は文法項目から章を引く形になっている。
⚠️ 扱っていないこと
- 作品の内容。それは10。
- 会話の練習。読解に振ってある。
02|フランス文学史 — 16章
ざっと1周するもの。1年次に地図を作る。
| 範囲 | 章 | 中身 |
|---|---|---|
| 中世〜16世紀 | 2〜3 | 武勲詩、宮廷恋愛、ルネサンスと宗教改革 |
| 17世紀 | 4〜5 | 古典主義の確立、喜劇・寓話・モラリスト |
| 18世紀 | 6〜7 | 啓蒙と批判、ルソーと小説の展開 |
| 19世紀 | 8〜12 | 前ロマン主義、ロマン主義、写実主義、自然主義、近代詩 |
| 20世紀 | 13〜16 | 世紀転換期、両大戦間、戦後、現代 |
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⚡ どう使うか
- 1年次に通す。細部は覚えなくてよい。
- 作家の名が出たら、その章を開いて位置を確かめる。
- 早見表は年と作家から章を引く形になっている。
⚠️ 02と10を混同しない
- 02は流れ。誰の後に誰が来て、何に反応したか。
- 10は中身。その作品が何の話で、どこが論点か。
- 02を読んでも作品は読めない。10を読んでも流れは見えない。
10|作品と作家 — 20章
引くもの。授業で作品が出たら、その章だけ開く。
| 時代 | 作品 |
|---|---|
| 中世・16世紀 | 『ロランの歌』/『エセー』 |
| 17世紀 | 『フェードル』/『タルチュフ』 |
| 18世紀 | 『ペルシア人の手紙』/『カンディード』/『告白』/『危険な関係』 |
| 19世紀 | 『レ・ミゼラブル』/『赤と黒』/『ゴリオ爺さん』/『ボヴァリー夫人』/『悪の華』/『脂肪の塊』 |
| 20世紀 | 『失われた時を求めて』/『ナジャ』/『異邦人』/不条理の演劇/『暗いブティック通り』 |
⚡ 各章の10の節
- 作家の生涯と位置/作品の成り立ち/あらすじ/登場人物/主題とモチーフ/文体と形式/原文を読む/解釈の分かれ目/レポートの切り口/邦訳と参考文献。
- 必要な節だけ開けばよい。
⚠️ あらすじには結末まで書いてある
- 筋を知らずに読みたいなら、あらすじと登場人物を飛ばす。
- ただし文学研究では、結末を知ってから読み直すことが前提になる場面が多い。
07|文学研究の方法 — 20章
通読するもの。2年次に。そして卒論の間ずっと手元に置く。
| 範囲 | 章 | 中身 |
|---|---|---|
| 調べる | 2〜5 | 問いを立てる、資料を探す、先行研究、版と本文 |
| 書く | 6〜10 | 引用と注、参考文献、レポートの構成、卒論、日本語の文体 |
| 読む | 11〜13 | 精読、語りの分析、修辞 |
| 詩を数える | 14〜19 | 詩の枠組み、音節、押韻、リズムと切れ目、定型詩、自由詩 |
| 出す | 20 | 口頭発表、研究倫理 |
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⚡ この教材の位置
- どの立場を取るにしても必要な基礎にあたる。
- 08の理論より先に読む。枠組みを選ぶ前に、記述の技術が要る。
- 詩法の6章は、詩を扱うときだけ開けばよい。
⚠️ 07と08を混同しない
- 07はどの立場でも必要な作法。引用、注、精読、音節の数え方。
- 08は立場の選択。どの枠組みで読むか。
- 07が先、08は後。
この4つの関係
⚡ 1つの流れになっている
- 01で読めるようにする。
- 02で位置を知る。
- 10で中身を知る。
- 07で書けるようにする。
- この4つで、レポートを1本書くところまで届く。
⚠️ この章で混同しやすい形
- 02と10を同じものと考える。流れと中身は別。
- 01の語彙の章を通読しようとする。回すもの。
- 07の詩法の章を必ず読もうとする。詩を扱うときだけでよい。
- 08を07より先に読む。記述の技術が先。
⚡ 第5章の通過チェック
- 4つの教材の章数を言える
- 01の26章の範囲を6つに分けて言える
- 02と10の違いを説明できる
- 10の各章にある10の節のうち、レポートで使う3つを言える
- 07の20章の範囲を5つに分けて言える
- 07と08の順序と、その理由を言える
次章へ
次章は残りの4つ——03歴史・04思想・05芸術・08理論である。
これらは通読しない。引くために作ってある。ただし卒論で扱う時代の章だけは、通して読む。