📘全体地図
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CHAPTER 1 導入 読む目安 約5分 / ⚡暗記ボックス 6

導入|第1章 9つの教材の地図 — 何をどこで扱うか

この章の狙い

要点: 9つの教材は、同じ対象を別の角度から扱っている。

作品を1つ読むとき、必要になる知識は1種類ではない。語学・文学史・作品そのもの・研究の作法・歴史・思想・芸術・理論——これらが同時に要る。9つに分けたのは、1つに詰め込むと引けなくなるからである。

このサイトは読む教材ではなく、引くための道具にあたる。どこを開けばよいかを決めたら、そのサイトへ移る。

9つの教材の分担 分ける基準は「引く場面」。時代で分けていない 読んで書くために直接使う 01 フランス語 語の仕組みと語彙 02 文学史 流れ。誰の後に誰 10 作品と作家 20作品の中身 07 研究の方法 引用・注・精読 必要になったときに引く 03 フランス史 政治と社会の条件 04 思想・哲学 考え方の中身 05 文化と芸術 同じ時代の形 08 文学理論 枠組みの選択 09 フランス語圏 — 12章の仮の版 本国の外のフランス語文学。卒論の領域が決まったらその地域を厚くする 00 全体地図(このサイト) 9つの入口と、539行の横断索引。どれを開くかを決めるための道具
9つの教材の分担

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9つの分担

⊳ この節の問題を解く(2問・1枚)

番号 教材 何を扱うか 何を扱わないか
01 フランス語 語の仕組みと語彙。発音・文法・単語帳 作品の内容
02 フランス文学史 流れ。誰が誰の後に来て、何に反応したか 個々の作品の中身
10 作品と作家 20作品の中身。あらすじ・人物・文体・論点 分析の方法
07 文学研究の方法 作法。引用・注・書誌・精読・詩法 理論の枠組み
03 フランス史 政治と社会の条件。政体・戦争・制度 考え方の中身
04 思想・哲学 考え方。主体・理性・言語をめぐる問い 政治の経過
05 文化と芸術 同じ時代に作られた形。美術・建築・音楽・映画 専門的な様式論
08 文学理論・批評 枠組みの選択。どの道具で読むか 主張の当否
09 フランス語圏 本国の外のフランス語文学。地域ごとの入口 各地域の詳しい文学史

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⚠️ 09だけは仮の版にあたる

  • 12章で作ってある。ほかは16〜26章である。
  • 卒業論文で扱う領域が決まったら、その地域の章を厚くする。
  • 何を厚くするかが進路で変わるので、先に全部を書かない。

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なぜこの分け方なのか

⊳ この節の問題を解く(1問・1枚)

分ける基準は「引く場面」にした

  • 原文が読めない → 01。
  • この作家はどの時代の人か → 02。
  • この作品は何の話か → 10。
  • 注をどう付けるか → 07。
  • 当時何が起きていたか → 03。
  • 当時どう考えられていたか → 04。
  • 当時どんな絵が描かれていたか → 05。
  • どの枠組みで読むか → 08。
  • 本国の外の作家が出てきた → 09。

⚠️ 内容で分けていない

  • 「19世紀」という教材は作っていない。19世紀は02にも03にも04にも05にも出てくる。
  • 時代で切ると、引く場面と対応しない。
  • したがって、同じ時代の記述が複数のサイトに分かれている。それを結ぶのが第4章の横断索引にあたる。

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隣り合う教材の境目

⊳ この節の問題を解く(2問・2枚)

混同しやすいのは、隣り合う4組である。

どう分けているか
02と10 02は流れ、10は中身。02は「誰の後に誰」、10は「その作品は何の話か」
03と04 03は起きたこと、04は考えられたこと。革命の経過は03、革命期の思想は04
04と08 04は主張の当否、08は枠組みの選択。「その主張は正しいか」が04、「その道具で何が見えるか」が08
07と08 07はどの立場でも必要な基礎、08は立場の選択。07が先、08は後
09と10 10は本国の20作品、09は本国の外。カミュは本国の側(09の1章)

迷ったときの決め方

  • 「それは本当か」を問いたい → 04。
  • 「それで何が見えるか」を問いたい → 08。
  • 「どう書けばよいか」を知りたい → 07。
  • 「いつ何があったか」を知りたい → 03。

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1つの作品に、8つが関わる

⊳ この節の問題を解く(1問・1枚)

『ボヴァリー夫人』(1857年)を例にする。

教材 この作品について何が書いてあるか
01 原文の難度と、読むのに必要な文法の範囲
02 写実主義の位置。前後に誰がいるか
03 第二帝政。同年の裁判の制度的な背景
04 同時代の実証的な考え方
05 写実主義の絵画、歌劇場、写真の普及
07 引用のしかた。草稿を使った研究の入口
08 自由間接話法をどの枠組みで論じるか
10 あらすじ・人物・文体・解釈の分かれ目
09 本国の作家なので使わない。本国の外の作家のときに開く

読む順序

  • 1. 10で中身を掴む。
  • 2. 02で位置を確かめる。
  • 3. レポートの主題が決まったら、03・04・05から必要なものだけ引く。
  • 4. 書く直前に07、枠組みを選ぶときに08。
  • 原文に入るときだけ01。

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このサイトの使い方

⊳ この節の問題を解く(1問)

全8章の構成

  • 第1章(この章)— 9つの分担。
  • 第2章学年ごとの進め方。いつ何を開くか。
  • 第3章場面から引く。授業・レポート・試験・卒論。
  • 第4章横断索引の使い方。同じ対象が複数のサイトに出るということ。
  • 第5章・第6章9サイトの中身。それぞれ何章あって、何が書いてあるか。
  • 第7章つまずいたときの導線。症状から章へ。
  • 第8章これからの足し方。

⚠️ この章で混同しやすい形

  • 9つを順に通読しようとする。そういう作りにはなっていない。必要な章だけ開く。
  • 時代で分かれていると考える。引く場面で分かれている。
  • 02と10を同じものと考える。流れと中身は別にあたる。
  • このサイトを先に読まないと使えないと考える。9つの教材は単独で完結して動く。

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この教材群の前提

⊳ この節の問題を解く(1問)

誰のために作ってあるか

  • 明治大学 文学部 文学科 フランス文学専攻の学生を想定している。
  • フランス語は初級から。A0 から B2 までを01で扱う。
  • 1日1〜2時間を前提にした分量にしてある。
  • 卒業論文を書くところまでを射程に入れている。

⚠️ 前提にしていないこと

  • 会話と作文の練習。読解に振ってある。
  • 検定試験の対策。CEFR の水準は語彙の目安として使っているだけである。
  • 文学以外のフランス語圏の学習。

共通の書き方

  • 専門用語は初出で📘を付けて一行で説明する。それが自動的に用語集になる。
  • 難解な漢字には初出の1回だけ読み仮名を付ける。
  • ⚡は覚える中身、⚠️は間違えやすい形。要点集にまとめて出る。
  • 各章の末尾に通過チェックがある。そこが言えれば次へ進んでよい。

第1章の通過チェック

  • 9つの教材の分担を、番号と一言で言える
  • 分ける基準が「引く場面」であることを説明できる
  • 02と10、03と04、04と08、07と08、09と10の境目を言える
  • 1つの作品に8つがどう関わるかを、順序つきで言える
  • 09だけが仮の版である理由を言える

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次章へ

次章は使う順序である。4年間のどこで何を開くか。

1年次から卒業論文まで、学年ごとに開くべき教材が変わる。そして開かなくてよい教材も、その時期ごとにある。全部を同時に進めないための章にあたる。

読了の記録はこの端末の中だけに残ります。

📗 読み終えたら、この章の問題で理解を確かめましょう。

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